デジタルなアナログ主義
今回は貴重なI've仲間からリクエストをいただいたので、「CDという媒体について」というテーマで書いてみようと思います。
「CDが売れない」と言われるようになって久しいですが、みなさまはDL派ですか?CD派ですか?それともサクッとようつb(ry
わたしは「基本CDでちょっと気になる曲はdヒッツで探してハイレゾなど事情がある曲はmora派」です。
この「基本CD」という姿勢は、世代的な問題もあると思いますが、改めて理由を考えてみると、以下の通りです。
- DLだとデータが飛んだときに困る
- CDからいろんな再生環境に持っていける
- 曲順も含めて収録曲全部に意味がある
- ジャケットやブックレットを愛でたい
- 棚に並べてにやにやしたい
番外編:サイン色紙代わり
まず1の「データが飛んだときに困る」という問題は、複数回DLできる配信サービスがほとんどだと思うので、あまり大きな理由ではないですね。
CDだって、わたしの荒い取り扱いで傷ついて、音飛びするようになるかもしれませんし、絶対安全ではないのです。
2の「いろんな再生環境に持っていける」は重要です。
まずXperiaに転送して、車で聴く用にSDカードに入れて、友達に布教するため貸し出したり、朝の目覚まし用にCDコンポに入れたり(←これがすでに時代錯誤?)
これが配信ものなら、ここまで幅広く使えない。
3は、DL販売をやらないアーティストがよく言うことですね。
詳しくはまた別の機会に書きたいと思うのですが、シングルでもアルバムでも、お目当ての曲以外が重要だったりするんです。
4と5はもう音楽的なことではないですね。
ジャケットだけならDLした曲にも自動でくっついて、再生画面に出てきたりしますね。
でもブックレットの中身も合わせてそのCDの世界を表現しているんですよ。
中にはMissalina Reiの「ハレ」のように、一切の装飾性がないものもありますが*1。
アートワークは基本として、歌詞のフォントや横書き・縦書き、トレイが透明ならその下に透けて見えるものまで。
初回限定仕様で、通常盤とガラッと変えているものもありますね。
GRAPEVINEの「Lifetime」の赤トレイや「Here」の黄トレイなんかは、ぱっと見わかりにくい仕様変更ですが、あのトレイの色も含めて、各アルバムのデザインだと感じます。
I'veの場合、おなじみになってしまったブックレットの誤植も愛おしい。
普通ならマイナスにしかならない誤植を、にやにやしながら探している自分がいます。
Plastic Treeの「遠国」の誤植が珍しそうに語られているのを見かけて、ハッとしてしまった。
まぁこんなところで社風(?)が見え隠れさせているI'veがレアケースだということは理解しています。
さて。
どんなジャンルであれ、オタクは推しの対象に対して出費を惜しまないと言われています。
サッと楽曲をDLできてしまうこの時代に、わざわざCDを買う人たちの中には、そういった太いお客が一定数いると思われます。
そんな人たちを狙い撃ちしているのが、初回限定盤ですね。
収録曲が違うもの・付録の写真集が違うもの・付録のDVDの中身が違うものなどなど、いろんな初回限定盤AだのBだのCだのが出ています*2。
ジャニーズやPlastic Treeは、アルバムでも容赦なく収録曲違いを出してくるんですよね*3。
「doorAdore」の初回盤が税抜9,800円だったときには売場で二度見してしまったよ。
お楽しみが増えるのはいいことだけど、やりすぎはどうかと思う。
これって「ちょっと聞いてみたい」と思っている人のハードルを上げていると思うのはわたしだけでしょうか。
初心者は通常盤を買っておけばいいとも思うけど。
もう今どき「ちょっと聞いてみたい」という人は配信サービスを利用するのかなぁ。
つまりCDはすでにコレクターズアイテムになっているということ?
5の「棚に並べてにやにやしたい」なんかはコレクター的楽しみ方ですよね。
あれっ?
そういえばわたし、すでに持っているCDを、ライブ会場で買ってサインをもらったりしていたような……しかも全く同じ内容のCDを。
結局コレクター気質の自分が、コレクター狙い撃ちの販売形態をどうこう言っても説得力がないのでした。
でもこれだけは言いたい。
音源自体がレアものになってしまうのはいいことではないと思う。
前にも言いましたが、その音源が高額で取引されても、アーティスト自身が儲からないから。
hitomin-epsilon.hatenablog.com
C-VOXを出してくれたことに感謝*4。
そういえばI've Airって結局どうなったの……?