Angel // resident of the nightmare
記念すべき1曲目。
川田まみファイナルではHARD STUFFコーナーで登場したこの曲。
みーまーさんと言えば、中沢曲が多くて、そちらがメインになりがちですが、高瀬曲の方が中毒性が高いものが出る印象。
まずこのイントロ。
「どどん」という音とその余韻、「えんじぇー」という声から、「いい曲始まりますよー」と言われているようなぞくぞく感があります。
続くAメロBメロ。
これはこの曲の歌メロ全体に言えることですが、メロの抑揚がみーまーさんのおいしいところを活かしていると思うんですよ。
声の裏表をひらひらと行き来する感じ。
抑えめでありながら不思議なフレーズのベースに浮き立つギターの音との絡みがとても合う。
徐々にピアノも入って、名前は分からないけど他にもいい音が増えて、じわじわ味が出てくるかのようです。
サビは盛り上がりません。
いやいや。
サビが盛り上がらない高瀬曲の素晴らしさ。
昨今の「こうすりゃええんやろ!」*1的なアニソンとは一線を画すものです。
あ、この曲はタイアップがないから、アニソンと比較するのも的確ではないかもですが。
穏やかな展開を見せる曲の流れのだからこそ、「I want to wake up from a nightmare」からの「あーさはまだこなーいの*2」というメロディ(そしてその「あー」の声)が映えるんじゃないかな。
2コーラス目はサビにすら入りませんが、その部分で流れるピアノのフレーズ(3'34"あたりね)から最後の間奏に続いて、ギターの音がまたおいしい。
個人的には、ここが一番盛り上がるところかもしれません。
この曲がHARD STUFFコーナーで登場したことについて、「何だ、この曲歌ってくれないのか」というがっかり感と、「タカーセがこの曲プレイしてる!」というむはむはする気持ちとが入り乱れて、嬉しいのか悲しいのか、よく分からない状況でした。
余談ですが。
この曲が入っている「Borderland」のジャケットがとても好きです。
色合いと、そこに佇むみーまーさんの質感がいいんですよ。
スマホのケースにプリントしたいぐらい。
トータルで好きなCDということで。